6月12日(木)、大手町経団連会館で日立環境財団と日刊工業新聞社が協賛する第40回「環境賞」の授賞式が行われました。環境賞は、さまざまな環境問題に技術と知恵で取組み、環境保全に貢献している活動に与えられます。今回は優秀賞3件、優良賞1件が選ばれ、その中からCONTRAILプロジェクトチーム(日本航空、ジャムコ、JAL財団、国立環境研究所、気象庁気象研究所)の「定期航空路線を利用した温室効果ガスのグローバル観測」が環境大臣賞・優秀賞に選定されました。

CONTRAILプロジェクトチームが実施した観測方法は、定期航空機に二酸化炭素濃度測定装置を搭載することで、世界の広い領域の観測データを取得できる画期的な手法です。軽量で定期航空便に搭載可能な高性能連続計測システムを開発し、低コストで3次元測定を可能にした世界初の試みとして評価され受賞に至りました。測定装置は高精度が求められ、かつ、旅客機の安全確保のため厳しい耐空性試験を受けて米連邦航空局および国土交通省航空局の搭載承認を得る必要があります。

当社は、このプロジェクトにおいて測定装置の開発、航空機搭載のための承認取得、および整備の分野を担当しており、今後も当プロジェクトを通して環境保全に貢献してまいります。

※ CONTRAILプロジェクトは、環境省の委託事業の成果として/支援を受けて(定常)観測が行われています。