当社は、公益社団法人 日本航空技術協会より、平成30年度 企業・団体部門で「表彰審議会委員長特別賞」2件及び「奨励賞」1件を受賞いたしました。

 

 これは、航空業界で活躍する企業・団体・学校等の行う研究開発、グループまたは個人の業務改善・航空技術者の効果的、効率的な指導等において多大な成果、貢献があったと認められる活動に対して贈られるものです。

 

 「表彰審議会委員長特別賞」の受賞において、1つはギャレーやラバトリーの壁板として用いられるハニカムパネルにデコラシート(壁紙)を接着する作業に使用するアプリケーターと呼ばれる圧着機械を自社が独自技術によって開発し、作業能力の向上・コスト削減・自社製品の信頼性向上に大きく高めたことが評価されました。もう1つはデジタル整備マニュアルの作成にあたって手入力編集作業を削減し自動化する独自の変換プログラムを開発し、ヒューマンエラーの未然防止による品質向上と作業効率化を大きく高めたことが評価されました。

  

 「奨励賞」の受賞においては、欧州委員会及び経済産業省が推進する将来に向けた研究開発イノベーション計画の航空機分野のテーマであるFUCAM(Future Cabin for the Asian Market)*に当社が参画し、ビジネスクラスシートや、航空機の下部貨物室を活用したラウンジやブランドショップといった乗客の体験価値を高める斬新な仕様の提案など2025年以降のアジアで求められる旅客機客室デザインコンセプト確立に大きく貢献したことが評価されました。

 

 当社は、これからも飛行安全の確保と品質保証体制のたゆまぬ強化を図り、高品質なサービスと製品供給に努めてまいります。

 

*FUCAM:2025年以降の需要増加が予想されるアジアの航空機市場に焦点を当て、旅客機客室に求められるデザインコンセプト確立することを目的としたプロジェクト。ヨーロッパ5カ国と日本の計6カ国から9つの企業や研究機関が参加。