当社の開発したレトロフィット・ラバトリー(機体改修用の化粧室)が、キャセイパシフィック航空(以下、「キャセイ航空」)ボーイング777-300ER型機に採用され、初号機の運航が開始されました。

 

 今回のレトロフィットは「Gallery in the Sky」をテーマとし、ビジネスクラスに香港の様々なアーティストの作品を展示するなど、キャセイ航空の地域性を打ち出したユニークな取組みです。当社のラバトリーもテーマに沿い、落ち着いた印象と雰囲気の壁面デザインとしつつも、ディテールに黒を配色することによりビジネスクラス・キャビンとの連続性を表現するなど、機内空間の演出に貢献しています。

 機能面では、赤外線感応式のフォーセット(蛇口)や水洗スイッチ、ペダル開閉式のゴミ箱蓋など、手を触れずに操作可能なアイテムを随所に盛り込んでいます。

 

 このラバトリーは1機あたり11ユニットが搭載され、キャセイ航空では対象となる30機を順次、改装する予定です。

 

 当社では、サステナビリティ課題への取組みのひとつとして「あんしん、快適な移動空間の実現」を掲げており、これからもその実現に向けて邁進してまいります。