2025年8月1日付で、当社の代表取締役会長にKate Schaefer、代表取締役社長CEOに森本大が新たに就任いたしましたので、お知らせいたします。恒松孝一は、副社長執行役員として引き続き当社の変革を主導してまいります。今回の取締役の異動は、ベインキャピタルによる買収と東京証券取引所における株式上場の廃止を経た当社にとって、新たなステージの幕開けとなるものです。

 

 当社は、新たなステージにおいて、ワイドボディ機の内装品分野における、他では得られない乗客体験を提供する、革新的な製品のグローバルプラットフォームの構築を目指します。長年にわたる経験、そしてエンジニアリングとデザインにおける業界屈指の技術力を活かしながら、航空機メーカー各社やエアライン各社と引き続き協力し、未来のキャビンの実現に向けて取り組んでいきます。

 

 今後の成長に向けた具体的な取り組みとして、ワイドボディ機のギャレー及びラバトリー製造における設計・生産体制の強化、改修を含むアフターマーケットでのプレゼンス強化、さらにビジネスクラスシート事業の再構築を図っていきます。特に、この分野におけるエアライン各社のリードタイムの短縮及び供給不足の解消に即応可能なソリューションとして「Venture」シートに注力する方針です。ベインキャピタルのサポートと新たなリーダーシップのもと、今後、戦略的な買収およびパートナーシップを通じて、製品ポートフォリオを厳選しながら拡大していきます。

 

 Kate Schaeferは、現在ベインキャピタルのシニアアドバイザーを務めており、商業航空宇宙分野において30年以上にわたるリーダーシップ経験を有し、直近ではボーイング・グローバル・サービスのシニア・バイス・プレジデントを務めたほか、Moog、HEICO Aerospace、AARにおいて国際的なシニア・エグゼクティブとして実績を重ねてきました。

 

 森本大は、ベインキャピタルの投資先企業であり、当社の株主でもある昭和飛行機工業のCEOを務めていました。それ以前は、デルタ航空日本法人のCEOを務めていました。

 

 この他、Sanjeev Senがチーフオペレーティングオフィサーに就任し、人事やITといった各機能部門のリーダーと連携し、グローバルな事業基盤の強化に取り組みます。

 

代表取締役会長 Kate Schaeferのコメント
「私たちは、ワイドボディ機のキャビン・インテリア分野における今後の買収を通じて、当社をプラットフォーム企業へと変革していく大きな可能性があると考えています。製品ポートフォリオを拡充することで、航空会社のお客様との関係をさらに深めるとともに、新製品のイノベーションを加速し、長距離フライトにおける乗客体験の再構築を実現します」

 

代表取締役社長CEO 森本大のコメント

「近年の恒松社長のリーダーシップのもと、当社は収益性と業務効率の大幅な向上を実現し、将来の成長に向けた確かな基盤を築いてきました。新たに加わったチームとともに、航空機内装品事業部、航空機整備・製造事業部、管理部門、および、JAMCO Americaやジャムコエアクラフトインテリアズなどのグループ企業が、一体となって、この変革の歩みを継続しながら、新たな成長の機会を大胆に追求し、当社の持つ可能性を最大限に引き出していきます」

 

副社長執行役員 恒松孝一のコメント

「過去数年間にわたり、当社は、パンデミックとその後、世界中の航空宇宙産業が直面したサプライチェーンの混乱を乗り越えるため経営改革を進めてきました。ベインキャピタルという新たなパートナーのサポートを得て、守りから攻めへと転じ、高品質なキャビン・インテリアの製造において業界をリードする存在となります」

 

今後も、当社は、持続的な成長による企業価値の向上に加え、事業活動を通じた社会への貢献に積極的に努めてまいる所存でございます。引き続き変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。