代表取締役社長

ジャムコは、『航空機内装品事業』を基軸に、『航空機器製造事業』、『航空機シート事業』、『航空機整備事業』を併せ持つ、航空機に特化した総合企業です。

ジャムコが持つ4つの事業では、それぞれに“No.1”の分野や特有の“強み”があります。『航空機内装品事業』では、航空機のラバトリー（化粧室）、ギャレー（厨房設備）等でトップクラスのシェアを獲得し、ボーイング社のワイドボディー航空機のラバトリーはすべてジャムコが納めており、お客さまと強い信頼関係を築いています。『航空機器製造事業』では、炭素繊維複合材の連続成形製法であるADP（Advanced Pultrusion）を独自に開発し特許を取得しています。この製法による炭素繊維複合材の航空機向け量産技術は、世界で唯一、ジャムコだけが確立しています。『航空機シート事業』には、2014年に本格参入しファーストクラスやビジネスクラスのシートの開発・設計・製造を行い、長年の『航空機内装品事業』での経験を活かしながら、快適且つ安全な製品を提供できるような提案を進めています。また、創業以来の基盤である『航空機整備事業』では、国内のMRO（Maintenance, Repair & Overhaul＝受託整備産業）市場において、日本最大の独立系専門整備会社となっています。

私たちの製品やサービスでは、ジャムコのブランド銘が表面に出ることがほとんどないため、一般の方々における知名度は高くありませんが、実はこのように数々の“No.1”や“強み”を誇る企業であり、隠れた“Good Company”なのです。その根底に流れているのは、ジャムコの創業者が掲げた『士魂商才』の精神。『航空機整備事業』から始まったジャムコの事業が今こうして大きく拡がっているのも、『士魂』があったからこそ。創立50周年を迎えた2005年、私たちはそれを明文化し『技術のジャムコは、士魂の気概をもって』という言葉で始まる経営理念を新たに設けました。優れた技術力をベースに、武士のように高い倫理感や気概を持って仕事に臨み、求められる品質と納期を確実に守って製品やサービスを提供する。こうした姿勢が、世界のお客さまから高い評価を得ています。

しかし、私たちは“Good Company”であることに満足しているわけではありません。世界の一流企業の仲間入りをするためには、“Good Company”から高い収益力を持った“Excellent Company”へと進化を遂げて行かなければなりません。そのために、これから真のグローバル化をいっそう推進していきたいと考えています。

すでにジャムコは、『航空機内装品事業』において、アメリカ、ヨーロッパ、シンガポールに拠点を構え、グローバルに事業を展開してきましたが、2011年、為替の変動などに対応できる生産体制を整えるべくフィリピンに新工場を設立。そして、このグローバルネットワークを武器に、『航空機シート事業』では、日本やアメリカで設計し、アメリカやシンガポール、宮崎（宮崎ジャムコ）の工場で組み立てるというグローバルなサプライチェーン・マネジメントのもと、品質とコスト、両方に優れた製品を供給していく戦略です。また、『航空機整備事業』においても、今後は海外顧客の案件を積極的に獲得していく方針であり、『航空機器製造事業』も現在の主要取引先であるエアバス社に加えて、ボーイング社にも深く食い込んでいきたいと考えています。

このように、いっそうのグローバル化に取り組んでいる私たちジャムコですが、それに併せてグローバル人財の育成にも力を入れて取り組んでいます。例えば、新入社員から語学研修の機会を与え、課長などの管理職クラスは、海外現地法人に一定期間赴任し、経営陣のもとでグローバルなマネジメントを学ぶ機会を作っていきます。世界で通用する人財になりたいと考えている皆さんにとって、ジャムコは本当にふさわしいフィールドだと思います。

アジアや中近東、南米などの新興国の経済成長にともなって、世界の航空機の需要は今後大きく伸びていくでしょう。私たちのビジネスも、これからますますダイナミックに発展し、チャレンジしがいのある仕事をいくらでも経験できる環境だと言えるでしょう。

ジャムコが求めているのは、この業界が好きで、航空機に対して夢を抱いている方。ジャムコは、世界の航空機業界では知らぬ者がいない“No.1”の存在です。ですから、お付きあいするお客さまも、世界の大手エアラインや大手航空機メーカーなど一流企業ばかり。そうしたお客さまと密に関わりながらモノづくりやマーケティングを繰り広げていくことは、皆さんの力を大いに高め、価値あるキャリアにつながっていくと思います。これまでの枠にとらわれることなく、新しいテーマに果敢に挑み、ジャムコを圧倒的な“No.1”企業にしていく。そんな気概を持った人財が参加してくださることを、私は大いに期待しています。