株主の皆さまにおかれましては、日頃より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

平成28年度決算の総括

平成28年度(平成28年4月1日から平成29年3月31日まで)の決算は、残念ながら前期に比べ大幅な減収減益となりました。

航空機内装品等製造関連、及び平成28(2016)年6月28日付の組織再編で独立した航空機シート等製造関連では、シートの出荷は増加しましたが、前期に対して為替相場が円高で推移したことによるドル建て売上高の目減り、ボーイング社が開発中の777X型機への移行を控えた現行777型機向けとしてエアラインから受注しているギャレー(厨房設備)の売上高の減少、スペアパーツ販売の減少などに加えて、工事損失引当金の計上やシートプログラムの一部キャンセルに伴う費用の一括処理などで原価が増加しました。

航空機器等製造関連では、航空機用エンジン部品の受注が堅調で生産量も増加しましたが、ドル建て売上高の目減り、エアバスA380型機向け炭素繊維構造部材の生産量の減少などの影響を受け、売上高、経常利益共にやや減少しました。

航空機整備等関連では、特別作業の受注や完成工事が比較的好調に推移した前期に対し、完成工事が減少したことなどにより売上高、経常利益共に減少しました。

これらの結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高81,834百万円(前期比9,726百万円減)、営業利益2,132百万円(前期比6,661百万円減)、経常利益1,285百万円(前期比6,959百万円減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,014百万円(前期比4,155百万円減)となりました。

なお、剰余金の配当につきましては、減配となり申し訳ありませんが1株当たり10円(連結配当性向26.4%)とさせていただきました。

平成29年度通期の⾒通しを含めた中期(3ヵ年)経営計画について

航空機内装品等製造関連においては、受注の端境期を迎えている現行の777型機用のエアライン向けギャレーの売上高減少や、受注価格の低下などによる影響で、平成29年度については売上高で前期比約65億円、又、経常利益で約14億円、それぞれ減少する見込みですが、平成30年度からは徐々にギャレーの売上高が回復すると共に、コスト削減により、経常利益も増加する見通しです。

航空機シート等製造関連では、平成29年度は新規プログラムの製品出荷が始まり、売上高は前期比約32億円の増加を見込んでいます。又、不採算工事については前期末に工事損失引当金等で手当しており、コスト削減を推し進めることで売上総利益は黒字化を見込んではいるものの、経常利益ベースでは未だ損失が残る見通しで、平成30年度からの経常黒字化を目指しています。当社の内装品ビジネスにとって、航空機シートはギャレー、ラバトリーと共に欠くことのできない重要な製品であり、将来の収益の柱に育てるべくグループ一丸となって取り組んでいるところです。現在は未だ生みの苦しみのなかで将来の布石を打っているような状況ですが、引き続き改善を推し進め、採算性の向上を図っていきます。航空機器等製造関連では、平成29年度以降、エアバスA380型機向け炭素繊維構造部材の生産量の減少はあるものの、前期減益要因となったエアバスA350型機向け炭素繊維構造部材のコスト削減が進み、又、航空機用エンジン部品や熱交換器等の売上高が増加するなどにより増収増益を見込んでいます。

航空機整備等関連では、飛行安全の確保と品質向上を基本に機体整備の新規ビジネスに向けた取組みや海外顧客も視野に入れた装備品整備の受注活動を進め、新たな事業モデルづくりを目指しています。平成29年度は防衛関連で、平成30年度以降は機体改修やリージョナル機などで受注増加を見込んでおり、又、前期より新たに始めた部品販売などにも注力していきます。

こうした状況を踏まえ、平成29年度の連結業績見通しは、売上高79,400百万円、営業利益3,800百万円、経常利益3,470百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,280百万円を見込んでいます。又、配当金につきましては、1株当たり20円(連結配当性向23.5%)を予定しています。

株主の皆さまへ

景気動向や地政学的リスクなどの不透明感はあるものの、世界の経済成長に伴って航空機産業は中長期的な拡大が見込まれています。もちろんエアライン、航空機メーカー共に世界的な競争は益々激しくなり、我々サプライヤーにとっても事業環境は決して楽観できるものではありませんが、航空需要は確実に増大していくものと予想されます。今後も当社グループはこの潮流を捉え、「航空機分野に特化し、内装品事業を基軸に、機器製造、航空機整備の機能を併せ持つオンリーワンの航空機総合企業を目指す」という中期ビジョンの実現に向けて邁進してまいります。株主のみなさまには、引き続き当社グループへのご支援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。