新型コロナウイルス感染症の拡大・まん延が続くなか、ジャムコグループでは、乗客の皆さまが航空機に搭乗する際の不安を少しでも解消できるよう、清潔で衛生的なキャビンづくりのための製品の開発に取り組んでいます。
バリアによる安心感と飛沫防止のための間仕切り。透明な素材で視認性と開放感を確保する。
足踏みペダルにより、手を使うことなく便座や蓋を開閉する
静電気を帯びた消毒液を自動噴霧し、広範囲を効率的に消毒し、消毒液を節約
人体への安全性等も考慮し、UVの各波長を最適に
組み合わせてウイルスを不活性化
「Project Blue Sky」は、コロナ禍において苦しい状況 にある航空業界がニューノーマルへの対応を進めるために、 感染症対策がなされた客室内装品を提供しようと、2020 年 4 月に立ち上げられたプロジェクトです。
航空機シートについては、ジャムコアメリカが開発した シートの間仕切り機構を応用し、飛沫防止と視認性を両立 したクリアタイプの間仕切りを提案しています。
ラバトリーでは、787の標準仕様として採用されている、赤外線センサーで蛇口に触れずに使用できるタッ チレス水栓や、手をかざせば洗浄水が流れるタッチレスフラッシュ を他機種へ展開するとともに、787 のオプション として採用されている足踏みペダルでゴミ箱の蓋を開閉する機構について、お客様に改修を提案しています。また、この足踏みペダルを応用した便座や蓋の開閉の検討も行っています。
さらに静電気を帯びた消毒液を噴射させてラバトリーを 隅々まで自動的に消毒する機構や紫外線(UV)を、ラバトリーをはじめギャレーやシートに照射することで、ウイル スを不活性化しバクテリアを殺菌できる機構の検討を行っています。
「Project Blue Sky」では、他社との共同開発も行っています。コロナ禍において空港・機内等で清潔・衛生的な環境を提供する取り組み「ANA Care Promise」を展開する全日本空輸(株)(ANA)と共同で、手を触れずにラバトリーのドアを開閉できるハンズフリードアノブ・ドアハンドルを開発し、2021年4月30日から世界で初めてANA国内線の航空機で導入が開始されました。